特許侵害の事例
以前、アメリカのコカ・コーラ社経営幹部の秘書が社内の秘密資料とか、新製品の試作品を持ち出してライバル会社に売り渡そうとしたところを逮捕されました。
その資料が他社に渡るとコカ・コーラ社を潰しかねない程の重要情報だったみたいです。
コカ・コーラの原液の成分は、特許を申請していないので全く同じものを作って売っても法的に処罰されないというのは有名ですね。
特許を取得するとその技術を独占したり、契約した業者から特許使用料がもらえたりするメリットがありますが、その期間は20年。
これを過ぎると、特許料がもらえないのはもちろん、技術の独占も出来ないので味を完全にコピーしたものが出回ることになります。
一見、長いようですが企業がずっと存続することを考えると短いんです。
しかも、特許を申請した時点から1年半くらいでその技術は公開されるので、特許の取得が成立するしないに関わらず、類似品が作られる可能性があります。
そんなワケで、コカ・コーラ社は原液の成分を特許申請していません。
ただ、そうなるとさっき言ったように全く同じものを作って売ってもいい事になるので、情報は社内の秘密です。
トップシークレットです!
今回、持ち出された情報もそんな極秘情報で、しかも売ろうとしていたのは相手はペプシ・コーラで有名なペプシコ社。
最大のライバル、ペプシコ社に情報が渡ったらコカ・コーラ社が受ける損害は甚大なものじゃありません。
情報を持ち出した秘書は、ペプシコにコカ・コーラの社名が入った封書で企業秘密買い取りを打診してペプシコからはOKの返事がありました。
封書を受け取ったペプシコ側は、連邦捜査局(FBI)に通報。
おとり捜査で容疑者を特定しました。
王者コカ・コーラとの立場逆転だって出来たかもしれないペプシコは、
ペプシマンかっこよかぁ~。
惚れ惚れするばい!
さて、この事例を踏まえてもう一つ紹介します。
お次は韓国、ソウル最大の繁華街・明洞に日本でよく見かけるカラフルな看板がひと際目を引く。
「そうか、韓国にもドン・キホーテがオープンしたんだ」
と思うかもしれないが店名はハングルで「ピエロショッピング」と書かれている。
あらゆる点がドンキにそっくりで黄色文字の看板に、赤を基調とした外観、さらには迷路のような商品の陳列方法、そして生活雑貨や家電製品、食品まで扱う豊富な品揃えは、ドン・キホーテの営業形態そのものだ。
利用客もそれは解っていて
「よく似ているけど、商品が多くて便利だから構わない」
「消費者としては問題ない」
「ドンキのような店が韓国にも出来て喜んでいる」
とパクッていることに羞恥心などは一切ない。
それどころか店のスタッフ達が制服として着ているTシャツには、こんな言葉がプリントされていた。
「(日本へ行く)飛行機代がもったいないので、ドンキをそのまま作った」
日本のドン・キホーテからの許可は一切受けておりません。
パクリです!
特許侵害です!!