ハイエンドオーディオの世界が分かるように車で例えてみた②

KEF

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KEFは1962年に電気技術者であったレイモンド・クックによって設立されたイギリスを代表するスピーカーメーカーとなっています。
設立から半世紀以上になる現在でも音楽愛好家たちから支持されている人気メーカーです。

最初はどこにでもあるガレージメーカーのような工場から始まったのですが、創始者であるレイモンド・クックの卓越した技術力によって最初のスピーカーとなる「K1」を開発。
高い音の再現性とユニークな発想が評価されヒットとなりました。

そこから1966年にはBBCとの共同開発で「LS3/5a」などのスピーカーを生み出しました。

その後は、現行機にも使用されているUniQドライバー開発。
2ウェイなのに、まるで1点から聴こえてくるかのように感じることのできるウーハーは、完全なるKEF独自の技術となっており、多数の国で特許を取得しています。

そして2007年には1995万円という価格のスピーカーシステムMUONを限定100セットを販売し、大きな話題を生みました。
 
この予算度外視の超高価格で独創的なデザインは車メーカーで例えるとBugatti(ブガッティ)となりますね。


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KRELL
 
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KRELLはダニエル・ダゴスティーノによって1979年に創立されたアメリカのオーディオメーカーです。

そのブランド名は「禁断の惑星」という映画に登場する古代文明・クレルが由来となっており、無限のエネルギーを意味します。
KRELLが最初に発表したパワーアンプは、当時他に類を見ないほどの超高出力を誇り、その圧倒的なパワーを「禁断の惑星」のクレルと重ね合わせ、ブランド名として冠したのです。

ちなみにこのKRELL最初の製品であるパワーアンプの回路・構造は、現在の最高級オーディオでも引き続き採用されており、KRELLの技術力がいかに傑出しているかを物語っています。

その後も世界最高峰の技術力を投入したモデルが次々と発表され、KRELLはオーディオ界を牽引する存在として認知されていきます。

この重量感、存在感、王様ぶりは車メーカーに例えるとベントレーが一番近いと思います。

 
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LINN

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LINNはスコットランドグラスゴーに本社を持つ、創業者アイヴァー・ティーフェンブルンが1972年に設立されたイギリスのハイエンドオーディオ・メーカーです。

イギリス王室御用達の業界唯一のオーディオ−メ−カーであることからもその高い技術力がうかがえます。

製品の構想から設計・開発・製造といった重要工程を一環してスコットランドの自社社屋で徹底管理しすることで高い品質を提供しています。

また、LINNの哲学である「Music for Life」にあるように、製品の大量生産を避け、オーディオ・システムの拡張性させ、次々に製品の買い替えを喚起するものではなく、長く愛される製品作りをした結果、自然環境への配慮をすることを目指している点も特筆すべき点と言えるでしょう。

日本でLINNが広く認知されるようになったのは、CDプレーヤー、チューナー、アンプを一体化した小型モデルが1990年代後半にファッション誌等で取り上げられたこととされており、オーディオ・マニアだけでなく一般大衆層にもその名が広まったと言われています。

 
イギリス王室御用達ということでレンジローバーと行きたいところですがセンスが良いデザインと洗練された柔らかいサウンドボルボと共通すると思います。
 

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Mark Levinson(マークレビンソン)
 
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ハイエンド・オーディオという新しいジャンルを確立しアメリカを代表するブランドとなったMark Levinson。
歴史も古く、設立から時を経た今でも音楽愛好家から根強い人気を誇っています。

日本を含む世界のオーディオファンの中でもリファレンスシステムとして高い評価を受けており、その人気の高さは世界レベル。
オーディオ好きならぜひチェックしておきたいメーカーの1つですね。

ハイエンド・オーディオというジャンルを確立したことで知られているMark Levinson。
1973年に創業者マークレビンソンによって創業されました。プロオーディオとして開発されたBurewen社の高性能アンプ・モジュールを参考にLNP-1を開発し、AESへ出展しました。
しかし、その製品は日の目を見ることはありませんでした。
その後、VUモーターを小型化し、高さをLNP-1の半分にし、小型で実用的な大きさにリメイクしたLNP-2を発売。
当時のアンプの中でも群を抜く、高性能で画期的なアンプだったことで、大ヒットを記録しました。

このLNP-2によってハイエンド・オーディオというジャンルを開拓し、世界中のオーディオメーカーがこぞって研究を始めました。

 

ハイエンド・オーディオの開拓者という意味では車界のハイエンドメーカー、ロールスロイスとなるのは当然でしょうね。


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ようやく紹介の方も折り返し地点まで来ました。
 
オーディオマニアである私も現在はメインのスピーカー以外はコンパクトなシステムでサラウンドを鳴らして映画を楽しんでいる状況です。
 
独身の時と違い子供メインの生活だから仕方ないですね(汗)