ビンタで何でもぶっ飛ばせ!

ビンタで何でもぶっ飛ばせ!

ビンタで何でもぶっ飛ばせ!
コロナウイルスに負けずアントニオ猪木長州力前田日明武藤敬司蝶野正洋に闘魂ビンタ!「やっぱり世の中に一番必要なのはビンタかもしれない」


28日、東京都・後楽園ホールにて行われた『武藤敬司プロデュース PRO-WRESTLING MASTERS』に来場したアントニオ猪木武藤敬司蝶野正洋長州力前田日明に闘魂ビンタを見舞った。

 武藤敬司がプロデュースする『PRO-WRESTLING MASTERS』は、往年のレジェンドプロレスラーたちが集うオールスター興行であり、2017年2月に第1回大会が行われてからは約半年に一回のペースで開催されるシリーズ大会となり、今回が7度目。

 毎回チケットが発売されると対戦カードが未発表の状態でありながら全席完売となってしまうシリーズであり、この日はコロナウイルス問題でプロレスのみならず世の多くのイベントが開催を自粛する中で予定通り開催された。




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MASTERSのリングに集まったレジェンドレスラー達
 
 

 この日の目玉とされていたのは、アントニオ猪木のデビュー60周年を祝う『燃える闘魂60周年メモリアルセレモニー』であり、まずは猪木が入場し、コールを受けてリング中央のイスに着席。

 そして、武藤敬司蝶野正洋越中詩郎AKIRA藤原喜明藤波辰爾木村健悟前田日明木戸修長州力の順に入場してそれぞれ猪木へメッセージを贈る。



武藤「猪木会長、デビュー60年、そして喜寿!おめでとうございます!世の中コロナで非常にこう、騒いでいる最中、MASTERSのリングにご来場ありがとうございます!今暗くなりかけている日本に、一発また活を入れてください!今日はありがとうございました!」


蝶野「ガッデーム!猪木会長!60周年おめでとうございます!今日はたくさんの先輩たちが駆けつけますんで、私は手短に。本当におめでとうございます!これからもよろしくお願いします!」
(蝶野がヒロにマイクを向けるが、ヒロは遠慮)


越中「猪木会長、60周年おめでとうございます!以上です!」


AKIRA「60周年おめでとうございます!暗い日本をまだまだ明るく照らしてください!よろしくお願いします!」


藤原「60周年おめでとうございます!」


藤波「猪木会長、60周年おめでとうございます!これからも我々に元気を与えるように頑張ってください!」


木村「猪木さん、喜寿、そして60周年おめでとうございます!これからも私達のために1日でも長く人生元気に長く頑張っていただきたいと思います。おめでとうございます!」


前田「猪木さん!今日は喜寿の年で、ブラジルから日本に戻ってきて60年!自分たちから見ると猪木さんは本当に50代、60代、70代、選手が終わっても毎年毎年各年代ごとに自分たち後輩・弟子を驚かせてくれます。これからもこの先、もう1回、もう2回、もう3回!もっと驚かせてほしいですね。本当に期待してます!」


木戸「60周年おめでとうございます!これからも身体に気をつけて元気でいてください」


長州「会長、おめでとうございます!今日はですね、武藤と蝶野が是非闘魂ビンタを入れてくださいって、伝えてくださいって言われてるんで(笑)先輩としてよろしくお願いします(笑)」

 
 全員分の挨拶が終わると、猪木がマイクを取ってファンに挨拶を行った。 


猪木「元気ですかーッ!元気があれば何でも出来る。元気を売り物にしてきましたけど、ちょっと元気を売り物にしたのは失敗だったな(笑)今日は皆さんが集まってくれて、ここに来る途中色んなことを考えました。武藤のやつ、俺を乗っけやがったなって(笑)60周年って俺関係ねえのにさ(笑)でもこうやって熱い声援を貰ったら、誠にプロレスのリングに人がいるってことは素晴らしいことだと思います。さっき前田日明が『まだまだ世間を騒がせてください』って一言がありましたけど、まあちょっとだけね、ホント短いから。今世界をひっくり返すような、まさに日本から発信する、世界のゴミを俺がきれいにしてやるっていうね。プラズマっていうね、今これに燃えて。ホントは去年2ヶ月半病院に入院してまして。『あぁ、もうどうしようかな』と思っていたときにこれに出会いました。新たに燃える闘魂が火が点きましたんでね。……なにやればいいんですか?」
 

 観衆から「ビンタ!」の声が上がると、現役時代からは考えられない明るいハイテンションで登場した長州は今日はですね、武藤と蝶野が是非闘魂ビンタを入れてくださいって、伝えてくださいって言われてるんで(笑)先輩としてよろしくお願いします(笑)」と猪木に水を向け、大慌ての武藤を羽交い締めにして猪木の前に引っ張り出す。



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実は武藤にとってはこれが猪木の初ビンタ!



 猪木は「やっぱり世の中に一番必要なのはビンタかもしれない(笑)世の中を元気にしようということで。行くぞッ!」と武藤に闘魂ビンタ。さらに長州が蝶野も連れてきて羽交い締めにすると蝶野は恐る恐るサングラスを外し「会長、軽くお願いします!」と懇願するも、猪木はこれを笑い飛ばして蝶野に思い切り闘魂ビンタ。




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これにいち早く反応したのが山崎邦正


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晦日のガキ使でいつもビンタを食らっている蝶野正洋がビンタをされるとあって喜びのツィートをしていました。



 さらにここで観衆から大・長州コールが沸き起こると、今度は武藤と蝶野が嬉々として長州を押さえつけ、猪木は「前にも言ったけど一叩き100万円なんだよ?(笑)まあ金のことはいいか。日本を元気にしようという思いを持って。行くぞッ!」と叫び、長州は「はいっ!」と叫びながら闘魂ビンタを受け笑顔。



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 さらに大・前田コールが沸き起こり、前田が笑顔で前に進み出てくると猪木は「前田やるのか。お前も変わったなあ(笑)よし、元気で行こうな!行くぞッ!」と叫び、前田も「はいっ!」と返事をして笑顔で闘魂ビンタを受ける。


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 そして猪木は「プロレスが戦後、力道山という師匠が登場して、あの敗戦の中で元気を頂いて、我々もその中のひとりで、プロレスの道に入ることになりました。これからもプロレスがね、もっともっと世界に向けて発信して、そして世界の人達に勇気と希望を。そんな思いを込めまして……例のやつでいいのかな?俺はもう『1!2!3!ダー!』で飯食ってんだから(笑)行くぞっ!1!2!3!ダァーッ!」と叫び、大会を締めた。
 
 
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 大会終了後、プロデューサーの武藤は「今回もしMASTERSをやっとかなかったらね、多分1人欠けるかもしれないから(笑)」とジョークを飛ばしつつ、コロナウイルス問題に揺れる中で大会を決行したことについて「今の時点ではまだ自己満足のなかで良かったって思ってる。ただもうジェフ(スーパーJ)は来日してるし、今更どうしていいものなのか、自分の中でまとまらなかったというか、もうやるしかないなと。今の時点ではホントにやってよかったって思ってます。今の時点はね」と語った。

 そして師匠・アントニオ猪木に対してやっぱ、遠い人、偉大な人ですよね。ホント、うん。まあまあ、まあ、師匠ですよ。マネ出来ないけどね。マネは出来ないけど参考にしながら武藤流にアレンジして追いかけていきたいと思ってますね」と想いを語った。