日産、完成検査問題と現在日本車メーカーが抱える問題点
ある自動車工場に勤める高校時代の同級生と飲みに行って今話題の日産・スバルの完成検査問題について語りあったのでその時の話の一部を書き綴ります。
私『以前、工場を見学させて貰ったけど昔みたく油に汚れたことなく綺麗で片付いているよね』
友人『カイゼンが浸透して出した物はその都度片付けるように教育されているからね』
私『完成検査も観させて貰ったけどそれまでの検査で全て通ってきた訳だし、完成検査で不合格になることなんてあるのかな?』
友人『まず無いね』
私『だよな。検査項目を書類で見たけど自分でも出来ると思ったもん』
友人『しかし国交省が決めたことだから資格者が点検しないといけないんだ。この資格は1年以上の実務の経験があって自動車検査員教習を受講し修了試験に合格してれば貰えるから決して取るのは難しいものではないんだよ』
私『腑に落ちないんだけど輸出用は完成検査しなくてもOKで国内向けだけがNGって納得行かないね。そもそも国交省の取り決めが旧すぎて現在の車両に適合してないと思うんだよな』
と、この様なインタビュワーな感じで会話が続いていきました。
そこで私が思ったのが、現在の日本の法律や取り決めが厳しいのが幸いして日本車が壊れにくい、長持ちするなどの安全神話が生まれて来たと思います。
しかし、それは今や昔の話。今はコンピューターが発達してあらゆる事がシミュレーション出来てしまいます。
ドイツ車は一昔前は実走行を重ねてきてそれが運転手が運転して気持ちいい、安心感があるに繋がってきた訳で、それが日本車が及ばない魅力でした。
日本車メーカーはトヨタのカイゼンをモデルに細かなチェック項目を構築して品質を高めて来ましたが現在の車業界は自動運転という次の技術が注目されています。
その自動運転技術に技術大国である我が日本が大きく出遅れています。
原因は古い日本の法律と今まで恩恵を受けていたカイゼンが原因だと思うのです。
今の日本のやり方では道路状況の変化を一つ一つ試しながらテストを重ねてクリアしていかなければ合格して次にいけません。
しかし、そのやり方には限界があります。
道路状況の変化なんて細かくやろうとすれば何万や何十万ものパターンが出てきます。
ドイツはそれをコンピューターのシュミレーションでテストしてクリアして行き、実車に導入しています。
アウディなんてレベル3以上のシステムを搭載して、ドイツのアウトバーンでは最高速度130km/hを記録しながら、高速域での無人走行に成功しました。さらに、必要な運転操作を完璧にこなしただけでなく、人間のように他のクルマに対する配慮まで示したそうです。
もう1周どころか2周以上差をつけられたと感じます。
悔しくないですか?
私は悔しいです!
日産が完成検査で叩かれていますが海外輸出はOKで国内向けはNGなぜ?。
車検というシステム、今のままで良いのかな?
高速道路のスピード規制、今のままで良いのかな?
これらの意味も今一度考え直してみて良い時期かなとも思いました。