寅さん、また映画館で会いましょう
寅さん、また映画館で会いましょう💖
映画「男はつらいよ」で寅さんを演じた渥美清さんが亡くなって20年が過ぎました。
山田洋次監督、倍賞千恵子さん、前田吟さん、佐藤蛾次郎さんら“山田組”が再び集まり、思い出を語り合いました。
「会社には反対されたんですよ」
山田監督は冒頭、映画化する際の逸話を明かした。松竹の反対を押し切って制作したが、試写室にはまったく笑いが起きなかったという。
「なんだこの映画。ちっとも可笑(おか)しくない。僕も落ち込んだし、会社も絶望したんじゃないですか(笑)」
ところが、封切られて間もなく、自宅にプロデューサーから電話が入る。
「おいっ、(客が)入ってるぞっ」
小田急線に飛び乗り、新宿の映画館へ駆けつけてみると、館内は観客の笑い声で揺れていた。
「驚いたね。その時のことは一生忘れないなぁ」
山田監督は思い返した。
「男はつらいよ」シリーズは1968年のテレビドラマからスタートし、翌年映画化。「男はつらいよ 寅次郎 紅(くれない)の花」(95年)までの全48作は、世界に類のない長寿シリーズとしてギネス世界記録にも登録されている。
48作すべてに出演し、「さくら」と「博」としてファンに親しまれた倍賞さんと前田さんは、シリーズ初期のころのエピソードを披露した。
「さくらのアップになったりする時、渥美ちゃんは変な顔して笑わせるんですよ。カメラの高羽(哲夫)ちゃんから何度も『倍賞くん、笑わないのー!』って(笑)」(倍賞さん)
「『痛っ』っていう台詞(せりふ)でも、僕らは『イテテテテ!』ってやらなきゃならないんだけど、渥美さんは『アタタァ……』って、独特なの。こんな人はやっぱりいないんだ。これでOKになっちゃうし、おもしろいし。すごいなと思ったよね」(前田さん)
帝釈天の寺男、源公役でおなじみの佐藤さんは、
「山田監督には『男はつらいよ』の前作で採っていただいた。2時間半遅刻してたばこ吸って足組んでオーディションを受けたんですけど。それでも使っていただいて(笑)」
松竹の若手社員から、「寅さんは、さくらに恋愛感情をいだいていたのでは?」という鋭い質問も。
山田監督はこう返した。
「兄と妹は、異性でありながらセックス抜きなわけですよね。いつまでも愛し合える。(『男はつらいよ』は)寅さんとさくらの永遠のラブロマンスだったのかもしれませんよね」
映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」のプレミア試写会が行われ、山田洋次監督、倍賞千恵子、後藤久美子らが取材に応じた。
22年ぶりにしてシリーズ50作目となる今作には、渥美清さんが演じた主人公・車寅次郎も登場する。
山田監督は「編集を終えたとき、寅さんだけが年を取らず、幻のように存在していた」と感慨深げ。
倍賞は「50年をかけて、この映画を撮り終えた気がします」と語った。
その後の舞台あいさつでは、登壇したキャストに向けて、観客から大歓声と共にスタンディングオベーションが送られた。
~12月27日(金)全国ロードショー 配給:松竹~
お帰り 寅さん
また、こうしてあなたに映画館で会える日が来るとは思ってもみませんでした😢
この映画シリーズは日本の誇りです。
「アメリカよ、これが映画だ!」
海外でも寅さん旋風が押し寄せています!
女性にだって寅さんは憧れの存在です!
でも、やはり本物の寅さんが一番!!
寅さん、また映画館で会いましょう💖